当院のブログをお読み下さりありがとうございます。
本日は食中毒について少しお話させて頂きます。
食中毒には、食材に付着した細菌が腸内で増殖して障害起こす感染型と、食品内で細菌が作った毒素を口にして中毒症状を来す毒素型に分けられます。
●サルモネラ菌
生卵が感染源になることが少なくありません。
主に家畜やペットの消化管に生息しているので、触ったら必ず手洗いしましょう。
潜伏期間は12~24時間です。
●カンピロバクター
子供の下痢の原因として多いのが、このカンピロバクターです。
潜伏期間は2~5日です。
食肉などに含まれていることもあるため、バーベキューなどでは充分加熱することが大切です。
●黄色ブドウ球菌
潜伏期間は約3時間と短いのが特徴です。
おにぎりや仕出し弁当を食べた後に、吐き気・嘔吐・腹痛・下痢がみられます。
多くは黄色ブドウ球菌による化膿した傷のある手で、食材に触れることにより感染します。
黄色ブドウ球菌は、増殖の際に加熱しても壊れない、エンテロトキシン(腸毒素)を生成します。
なので、加熱して殺菌することはできません。
●ボツリヌス菌
土の中や海・湖・川の底の泥砂に生息する嫌気性の細菌で、熱に対して非常に強い芽胞を作ります。
潜伏期間は8~36時間で、吐き気・嘔吐に加え、視力障害・嚥下障害・視力異常などの神経症状を伴うボツリヌス食中毒を発症します。
●腸炎ビブリオ菌
潜伏期間は約12時間で、小腸に感染するため上腹部に激しい痛みがみられます。
腸炎ビブリオ菌は海水中に生息し、魚介類を介してヒトに感染します。
20℃以上で増殖が活発になるので、海水温度が上がる夏の生魚は注意しましょう。
ヒトの腸管に生息している大腸菌に、病原性はありませんが、ヒトに対して強い病原性を持つ大腸菌を病原性大腸菌、あるいは下痢原性大腸菌といいます。
感染力は非常に強く、汚染された食品を口にしたり、菌で汚染されたものに触れた手で調理することで感染が広がります。
発病者の下痢が止まっても、しばらくは便中に排菌が続きます。
感染はしたけれど発症しない、無症状病原体保有者からも便中への排菌はあるので、同様に2次感染の注意を必要とします。
夏の下痢の原因は様々です。
下痢とは腸内の悪いものを早く排泄しようとする生体防御反応でもあり、全ての下痢症状に止寫薬を用いてしまえば良いというものではありません。
原因によっておかしい場合は、医療機関で必ず相談しましょう。
予防としては、食前・調理前の手洗い、暴飲暴食を避け、充分な睡眠を取って免疫力を高めることが基本です。
生野菜はしっかり洗い、食肉は中心部まで充分加熱しましょう。
缶詰が膨張している、真空パックから酸っぱいニオイがするなどの場合は腐っている可能性が高いので、もったいがらず廃棄しましょう。
大阪市旭区大宮(平日21時まで 日・祝も受付 労災・交通事故取扱)
まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!