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月別アーカイブ: 2020年10月

運動が原因で起きやすい貧血とは…?

当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日は運動由来の貧血について少しお話させて頂きます。

 

激しい運動をする上で起きやすいのが、「希釈性貧血」と「運動性溶血性貧血」です。

 

●希釈性貧血

循環血漿量の増加により発生する「見かけ」の貧血をいいます。

運動を行うと、末端までの血流を促そうとして、血漿量を増やして血液の粘調度を下げようとします。

しかし、ヘモグロビンはすぐに増加しないため、ヘモグロビン濃度は低くなります。

一時的に貧血状態になる希釈性貧血は、対策をする必要性は特にないといわれています。

 

●運動性溶血性貧血

足裏への衝撃によって赤血球が壊れることで起こる貧血をいいます。

赤血球の寿命は、通常であれば120日ほどですが、脊髄で生成されることで常に一定に保たれています。

しかし、脊髄で生成される量を上回ると、血液中の赤血球が少なくなるため、貧血を起こします。

長距離の陸上競技・サッカー・バレーボール・バスケットボール・剣道など、足裏への衝撃が強い競技に多いとされています。

 

貧血は運動パフォーマンスに大きく影響します。

 

持久系の運動の場合はブドウ糖が不可欠であり、エネルギーを産生するには酸素が必要です。

 

全身への酸素の運搬はヘモグロビンが担うため、ヘモグロビンが多いほうがスタミナの維持につながります。

 

高強度なトレーニングを行う際には特に注意が必要です。

姿勢に影響を与えるトレーニングとは…?

当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日は姿勢に影響を及ぼす偏ったトレーニングについて少しお話させて頂きます。

 

トレーニングを始める際にまず思うこと…。

 

「厚い胸板」「太い腕」「くびれたウエスト」などをイメージされることが多いと思います。

 

共通しているのは、主に上半身のトレーニングが占める割合が多くみられる、ということです。

 

上半身のトレーニングを実施するのは、これといって特に問題はありません。

 

ただし、偏ったメニューばかりしていると、筋肉のバランスが崩れて姿勢に悪影響を与えてしまい、本末転倒な結果を引き起こしかねません。

 

筋肉が疲労によって柔軟性が低下する状態が続くと、筋肉の収縮力によって骨格が本来あるべき位置より歪められる可能性も考えられます。

 

主動筋を鍛える場合には、拮抗筋も鍛えて筋肉のバランスを保つ必要があります。

 

上半身だけでなく下半身、無酸素運動だけでなく有酸素運動…トレーニングも筋肉のバランスを意識し、ケガの予防も兼ねて行うようにしましょう。

カラダを安定化させる要素とは…?

当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日はカラダを安定化させる要素について少しお話させて頂きます。

 

カラダを安定化させるのに要素は大別すると3つに分けることができます。

①重心の位置

②支持基底面の広さ

③体の重さ

 

重心位置を下げるには、股関節の動きが非常に重要になり、支持基底面は片足になると小さく安定しづらいという特徴があります。

 

支持基底面とは、体重を支えるのに必要な床面積をいい、足裏の接地面積だけではありません。(なので、両足を広げるほど支持基底面は広がります)

 

また、カラダを重くすればそれだけ重心は安定しやすくなりますが、大切なのは筋量を増やすことです。

 

体重が増えると、股関節・膝関節・足関節など荷重関節に負担がかかりやすくなります。

 

なので、ケガ予防という観点から、筋肉をつけて体重を増やすことを意識しましょう。

 

このように、カラダの安定性とそれに伴う身体的要素は、パフォーマンスの向上やケガ予防にもつながります。