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日別アーカイブ: 2016年2月4日

ヒトの回復には時間がかかる?

当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日は疲労回復の種類について少しお話させて頂きます。

 

疲労回復には4種類に大別することができます。

 

①エネルギーレベル(数時間)

②ホルモンレベル(24時間)

③筋肉の収縮性タンパク質(16~48時間)

④神経系(数日~10日)

 

①について

筋肉のエネルギー源は、ATPクレアチンリン酸で、間接的にはグリコーゲンです。

回復するのに何日も時間を要することはありません。

回復を促進させるために、炭水化物クレアチンリボースなどのサプリメントが効果的です。

このタイプの疲労は最も回復させやすい疲労です。

 

②について

高負荷トレーニングを行うと、内分泌系に影響を及ぼします。

まずストレスホルモン(コルチゾール)が分泌されて、筋肉をエネルギーとして使おうとします。

このホルモンの増加によって、テストステロンのレベルが一時的に低下します。

なので、抑制されるテストステロンのレベルは、トレーニング後から数時間~数日低下した状態になります。

平均的なトレーニングであれば、24時間もあればレベルが回復します。

筋肥大させるためには、エネルギーレベルやホルモンレベルの回復を待つ必要があります。

回復しない状態でのトレーニングはほとんど意味をなさないでしょう。

 

③について

収縮性タンパク質の回復(超回復)を促すことが、トレーニング最大の目的といえます。

筋トレを行った後には、アクチン・ミオシン(収縮性タンパク質)が徐々に回復を始めます。

中程度の強度なら、16~28時間で回復するといわれています。

小さな筋群だと16~17時間大きな筋群だと24~28時間かかると考えられています。

このタンパク質の回復は一定の割合で回復しません。

始めは効率よく、後半は徐々に回復の兆しをみせます。

強度を高めると、その分だけ回復時間は長くなり、24~48時間かかることもあります。

収縮性タンパク質の回復には、エネルギーレベルとホルモンレベルの回復が必要条件です。

 

④について

このタイプの疲労は最も回復させにくい疲労です。

脳の指令を筋肉に伝達する役割を担うため、疲労によって筋肉が出せる力や敏捷性は低下してしまいます。

また神経伝達物質(カテコールアミン)の減少からくる疲労もあります。

カテコールアミンの原料となるのはアミノ酸のチロシンです。

チロシンを多く含む食材はタケノコ魚類です。

なので、神経の疲れを感じたら摂取すると効果が期待できます。

神経伝達物質をよくするにはビタミンB群が不可欠です。

セロトニンは、神経伝達物質の中でもリラックス感誘眠作用を促しますが、疲労感ももたらしてしまいます。

セロトニンはトリプトファンというアミノ酸から生成されます。

トリプトファン抑制に効果のある物質がBCAAです。

 

以上のことから、疲労回復が完全になされるのは、神経系が復旧した時点を指すことになります。

 

つまり、神経系の回復がなされる範囲でのトレーニングをすると、その範囲での強度と量を設定し充分な休息をすれば、筋の成長を促すことができます。

 

やみくもに運動してカラダに無理をさせるよりも、時間を効率よく活用して自分にとって適度な運動を行いましょう。

 

継続すれば必ずカラダは応えてくれるはずです。

 

 

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まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!

 

 

 

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