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日別アーカイブ: 2015年3月20日

肝臓の代謝経路…「オルニチンサイクル」

当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日は肝臓のオルニチンサイクルについて少しお話させて頂きます。

 

オルニチンサイクルとは、エネルギーの産生を阻害し、疲労の元となるアンモニアを分解する代謝経路のことをいいます。

 

オルニチンが増加すれば、オルニチンサイクルは活発化してアンモニアの分解を促進します。

 

オルニチンサイクルは、尿素回路とも呼ばれており、肝細胞内にあって尿素を合成する代謝回路です。

 

アミノ酸の代謝や激しい運動などにより生じる、有毒なアンモニアが肝臓中のオルニチンと反応し、無毒な尿素に変換されます。(そのときオルニチンは再生され、再び回路に入ります)

 

ミトコンドリア内にあるTCAサイクルは、活動に必要なエネルギー産生に関わる回路です。

 

アンモニアがこのTCAサイクルを阻害することが明らかになっています。

 

また、アンモニアがミトコンドリア内の酸化還元バランスを崩すことで、エネルギー産生のための環境を悪くするということも明らかになっています。

 

つまり、オルニチンはエネルギー産生の障害となるアンモニアの分解を促進することで、エネルギー産生にも一役買っているのです。

 

アルコールを摂取すると「NADH」という物質が増加します。

 

脳のエネルギー源である糖とケトン体が作り出されるのを、このNADHが邪魔することで脳がエネルギー不足に陥る可能性があります。

 

オルニチンには飲酒後の疲労を抑える効果が示されています。

 

オルニチンの働きでアンモニア解毒がスムーズに進むと…その過程でNADHが消費され、脳のエネルギーを産生するための阻害要因が取り除かれると考えられます。

 

オルニチンはオルニチンサイクルの働きを活発にすることで、ミトコンドリアの働きを助け、肝臓全体に本来の機能を保つと考えられます。

 

エネルギー産生や糖新生といった代謝、有毒物質の解毒を順調にし、肝臓疲労ひいては全身疲労の回復を促進すると考えられます。

 

天候も変わりやすいこの時期だからこそ、今一度カラダを見直す時間を作ってみませんか?

 

 

大阪市旭区大宮(日曜日・祝日も受付) まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!

 

 

 

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