当院のブログをお読み下さりありがとうございます。
本日は短脂肪酸について少しお話させて頂きます。
短脂肪酸はヒトの大腸において、腸内細菌が消化されにくい食物繊維・オリゴ糖を発酵することで生成されます。
この短脂肪酸は、主として酢酸・プロビオン酸・酪酸とみられています。
大腸で発酵して生成された短脂肪酸は、エネルギー源として利用されたり、腸内環境を良くして健康に役立つと注目されています。
腸内環境を良くするには、悪玉菌を減らして善玉菌を増やすことが重要です。
短脂肪酸は、腸内を適度な酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑えます。
特に酢酸には悪玉菌を殺菌する作用や、増殖を抑える作用があることで知られています。
腸の粘膜は、細菌やウイルスなどの病原体の侵入を防ぐ砦のようなものです。
酪酸・プロビオン酸には、腸粘膜を刺激して腸のバリア機能を高める働きがあると考えられています。
他にも過敏性腸症候群などの炎症性疾患・糖尿病・心血管疾患の予防・腸の蠕動運動の促進、カルシウム・マグネシウムなどミネラルの吸収も促進する働きもあるのではないかと、今後の研究に期待が寄せられています。
腸内の短脂肪酸を増やすには、食物繊維・オリゴ糖を豊富に含む食品を積極的に摂取することがオススメです。
ただし、食物繊維も種類によっては発酵・分解性は異なります。
またレジスタントスターチも短脂肪酸を生成します。
ペクチン・小麦胚芽・フラクトオリゴ糖などは、不溶性と水溶性の特徴を併せ持つレジスタントスターチです。
ペクチンは野菜・果物に含まれ、フラクトオリゴ糖はゴボウ・タマネギなどの野菜に、レジスタントスターチはインゲン豆・大豆・米などに含まれています。
それらを腸内で発酵させる力のあるビフィズス菌などの摂取もいいでしょう。
その場合には腸まで届くものを選びましょう。
腸は健康の鏡です。
しっかり腸内環境を整えて、健康な生活をおくりませんか?
大阪市旭区大宮(平日21時まで 日・祝も受付 労災・交通事故取扱)
まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!