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本日は東洋医学と西洋医学の夏バテの違いについて少しお話させて頂きます。
西洋医学では夏バテという概念はなく、胃腸機能低下や自律神経失調症といった症状別に対処します。
一方、東洋医学では、夏バテのことを注夏病という病気の1種と考えます。(漢方を処方したという記述が中国の古い文献に記されています)
注夏病に対する漢方薬は、現代における暑気あたり・食欲不振・下痢・夏やせの症状に処方されています。
このように東洋医学では、古代中国から現代まで夏バテが治療の対象になっていることが分かります。
江戸時代の儒学者、貝原益軒は中国の漢方医学所を基盤にした著書、養生訓の中で「夏は人の肌膚が大いに開くため、外邪が入りやすく涼風にあたるべからず。」
「陰気隠れて腹中にあるゆえ、食物の消化すること遅し。」
「夏は温かいものを食べて脾胃を温め、冷水飲むべからず。」
と、述べています。
外からも内からもカラダを冷やさない工夫が、夏バテ対策の基本であるということは、東洋医学に見る養生の智恵といえるでしょう。
そしてこれは現代にも立派に通用する暑さ対策といえるのではないでしょうか?
大阪市旭区大宮(日曜日・祝日も受付) まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!