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日別アーカイブ: 2015年8月10日

損傷部位の組織に要する時間とは?

当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日は組織の修復期間について少しお話しさせて頂きます。

 

組織修復の大まかな目安として、一般的には…

皮膚(約1週間)

軽度の筋損傷(約2~3週間)

重度の筋損傷(約2ヶ月以上)

腱(約2ヶ月以上)

軽度の靭帯損傷(約2ヶ月以上)

重度の靭帯損傷(約半年以上)

骨(2~6ヶ月)

神経(約半年以上)

と、いわれています。

 

皮膚損傷

皮膚は外界の刺激から組織を保護するバリア機能を持っており、皮膚の損傷によって皮膚表層にある雑菌・外界の病原菌などがカラダの内部に侵入します。

皮膚そのものの組織修復には1週間程度が目安といわれています。

 

筋・腱損傷

直接的な外力で損傷する場合と、筋肉が強い力で牽引されてその力に耐え切れずに筋線維や腱が断裂する場合があります。

筋肉は血流の豊富な組織であり、いってみれば血液を含んだスポンジのようなものです。

筋損傷の多くは内出血を伴い、細胞が破壊されたことによる炎症反応も強く出る傾向にあります。

処置が適切に行われなければ、損傷部位に瘢痕(はんこん)が筋肉の内部に生じて、筋力および柔軟性の低下がみられ、伸ばしたり動かしたりすると痛みを伴います。

軽度の筋損傷でも2~3週間は必要ですが、復帰を焦って早期に運動を開始すると、損傷部分にカルシウムが沈着して骨化性筋炎になるので注意が必要です。

 

靭帯損傷

靭帯は骨と骨が離れないように機能しています。

靭帯が損傷されると、その強度は低下して骨の接合部分に不安定感をもたらします。

引き伸ばされた損傷部位は緩みが生じ、瘢痕組織が加わることで元の強度は失われます。

捻挫を繰り返すと、靭帯は組織が変性して強度を失って関節の不安定性を増大します。

関節動揺性が大きいと、靭帯を縫い合わせたり移植手術することが確実といわれています。

 

骨損傷

外傷時の痛みは骨膜に由来する痛みが最大といわれています。

骨癒合の早い部位でも最低2ヶ月を要します。

診断はレントゲン撮像が必要ですが、外傷時には常に応急処置を想定することが望ましいでしょう。

 

神経損傷

痺れ・皮膚感覚の低下などが存在すると、神経損傷が疑われます。

運動機能が正常な場合は、数週間で皮膚感覚は正常に戻りますが、その間も筋力は低下します。

皮膚感覚が消失している場合は、神経が挫滅・断裂している可能性が高く、挫滅の場合は回復するのに約半年程度かかるといわれています。

 

組織修復の期間はあくまでも目安です。

 

なので、組織が修復しないうちから競技を開始させると、再発して余計に時間がかかるようになります。

 

「ケガをすれば、修復するのに時間がかかる」ということは、しっかりと頭に入れておきましょう!

 

 

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まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!

 

 

 

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