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日別アーカイブ: 2015年1月12日

冬に多い高齢者の入浴事故…ヒートショックに気をつけて!

当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日は高齢者の入浴事故について少しお話させて頂きます。

 

冬期に高齢者の浴室事故が増加する要因に、浴室内外の温度差による血圧の急激な変化があります。

 

脱衣所の室温が低い中で衣服の着脱をするというのは、寒さにより末梢動脈が収縮し、急激な血圧の上昇を引き起こします。

 

加えて熱い風呂に入ることで、自律神経は刺激を受けてさらに血圧が上昇します。

 

その後は入浴効果によって、皮膚・筋肉・末梢神経が弛緩するため、急激に血圧は降下します。

 

こんな時に急に浴槽から立ち上がれば、立ちくらみを起こします。(最悪の場合は意識消失します)

 

この急激な血圧変動は、高齢者に顕著に見られ、高血圧症・糖尿病を合併していれば、急激な血圧上昇による脳出血の危険性が出てきます。

 

また糖尿病による動脈硬化などで、血流が減少気味の場合は、入浴による血圧低下から狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こしやすくなり、入浴中にこれらの事故が発生すれば、浴槽内での死亡事故が起こります。

 

高温での入浴は、血小板の活動を活発化させ、血液は凝固しやすくなります。

 

さらに発汗作用による脱水により、血液内の粘度が増すことによって血流は阻害され、入浴後時間を置いて心筋梗塞・脳梗塞など発症する危険性は高くなります。

 

予防対策としては浴室内外の温度差をできるだけなくしたり、入浴前後の水分補給や単独入浴に対し、家族あるいは介護職員等介助によって単独入浴を避けるようにしましょう。

 

冬期は高齢者の事故が多い季節です。

 

血圧の急激な変動には充分注意して入浴しましょう!

 

 

大阪市 旭区 大宮   まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!

 

 

 

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