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打撲をしたら…コンパートメント症候群に要注意!

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当院のブログをお読み下さりありがとうございます。

 

本日はコンパートメント症候群について少しお話させて頂きます。

 

複数の筋肉がある部位では、骨や筋膜によって囲まれた区画が存在し、これをコンパートメントと呼んでいます。

 

打撲によって、一部の区画が腫れや内出血を起こすと、それらを受け止めるスペースがないため、神経や血管を圧迫します。

 

大腿部前腕部で起こることもありますが、特に下腿部は区画が4つに分かれて区画そのものが小さいので、特に注意が必要になります。

 

血管や神経が圧迫されて、患部の内圧が高まっている状態が継続すると、細胞を壊死させる危険性があります。

 

また、コンパートメント症候群は打撲によるものだけでなく、繰り返し動作などの継続的な外力によっても生じることがあります。

 

基本的な応急措置としてはRICEが原則になりますが、急激な痛み・痺れ・腫れ・変形が認められる場合は骨折の可能性も考えられます。

 

冷やして放置していればその内に腫れも引くだろう…などと思わずに、処置後は速やかに受診するように意識づけましょう。