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本日は立甲のメリットについて少しお話させて頂きます。
四足歩行が歩いている姿…言い換えれば肩甲骨が立った状態ともいえます。
この状態が立甲で、立甲によって肩甲骨と上腕骨が一直線上につながることを甲腕一致といいます。
解剖学的にいえば、いわゆるゼロポジションと同じです。
ゼロポジションのメリットは、関節・筋などの軟部組織にかかる負担が少ないことです。
ゼロポジションを保持できれば、回旋系伸張反射である腕の回旋運動(RSSC)の実現が可能となります。
これを活用すれば、パフォーマンスの向上につながるともいわれています。
一般人が四つん這いで歩くと、肩甲骨は肋骨にへばりついたままです。
これは成人になるにつれて、筋肉が固まってしまうからです。(肩甲下筋・菱形筋・大円筋・小円筋・僧帽筋)
立甲が可能になると、肩甲骨・肋骨・脊柱の可動性が大きくなります。
さらに肩甲骨と胸郭を分化させて使用できるようになります。
胸郭の可動性が拡がると、胸椎の伸展も向上し腰痛予防につながります。
また、胸郭には横隔膜が付着しており、その横隔膜に大腰筋が筋連結しています。
つまり大腰筋が機能しやすい身体環境を作ることができるのです。
なので、立甲ができればゼロポジションを作ることがいつでも可能になり、それによって肩甲骨と胸郭(肋骨)の可動性が拡がります。
これは上肢(肩関節)や体幹にとっては非常に重要であるといえるでしょう。
肩甲骨の可動性が大きくなることで、肩関節・肘関節にかかる負担の軽減や障害予防にもつながります。
走動作では、肩甲骨から上肢がしっかり振れることで、走力向上・パワーロスの軽減につながります。
以上から肩関節へのストレス軽減は、肩甲骨の可動性が必須であることがいえます。
上肢の操作性の向上は、上肢と体幹の連動性を高めます。
ストレッチなどをする際に、立甲を取り入れて上肢と体幹の連動性が変わるかもしれませんよ!?
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まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!