当院のブログをお読み下さりありがとうございます。
本日は節気(春)の養生法について少しお話させて頂きます。
中医学では、立春から立夏まで(旧暦1~3月)を春の期間としています。
24節気では以下の6つの節気が春に分類されます。
立春(2月4日頃):節分の翌日です。(春の気配が感じられます)
雨水(2月18日頃):水分が雨となって降るようになり、草木の芽生えが始まります。
啓蟄(3月5日頃):土の中で冬ごもりしていた虫が地上に這い出してきます。
春分(3月21日頃):彼岸の中日で昼夜の長さが等しくなります。(この日を境に日照時間が長くなります)
清明(4月4日頃):肌寒さも残る爽やかな頃。(草木は咲き始め万物に晴朗の気が溢れてきます)
穀雨(4月20日頃):植物を潤す春雨。(植物の成長を助ける時期)
春の陽気が盛んになるにつれて、病気の活動も活発になります。
春の養生の原則は「養陽防風」にあるとされています。
体内の陽気は自然の気に応じて外に向かいます。
なので、体内の陽気の保持に努めなければなりません。
「風邪(ふうじゃ)を防ぐ」
春は風がよく吹きます。
なので、伝染性の病気が風邪により体内に入り込まないよう、予防することが課題といえるでしょう。
「寒暖の変化」
気候の変化の多い春には、適応しきれず体調を崩す場合が多く見受けられます。
なので、生活のリズムを整える注意が必要です。
「肝を落ち着かせる」
中医学の五行理論では、春は肝に相応します。
陽気が盛んな季節ですので、肝気も旺盛になりがちです。(肝気が盛んになれば、高血圧・目まい・肝炎を引き起こしやすくなります)
また精神状態にも大きく影響し、天気の変化に応じて症状が悪化したりしますので、肝気を落ち着かせて精神の安定を図りましょう。
「気候の変化に対応する」
気候の変化は気血の運行にも大きく影響します。
春になると気血の流れは活発になり、新陳代謝が加速します。
体力のない場合には、気血の運行がかえって負担になることがあります。
潜伏していた病気の再発や、慢性症状の悪化は春の特徴といえます。
なので、充分な準備と対策が必要といえるでしょう。
「春を迎えるにはゆっくりと…」
春の到来と同時に薄着になると、寒の戻りがあった際には血行不良による病気の原因を引き起こします。
なので、上半身は薄着でも下半身は冷やさないように心がけたいものです。(特に虚弱体質の場合は背筋の保温も心がけましょう)
これから暖かくなるにつれて、脳に送られる血液量の増加に伴い、集中力が途切れる場合があります。
これは病気などではありませんが、仕事や勉強に影響します。
なので、睡眠時間の確保や洗顔による皮膚刺激、頭皮をマッサージなどして血液循環をアップさせましょう。
適度な日光浴などもオススメです。
季節の変化と同時にケアの意識も変えていきましょう!
大阪市旭区大宮(日曜日・祝日も受付) まつ鍼灸接骨院でした !(^^)!
